失敗する飲食店経営者の特徴について

2020年12月31日

お店2

良い立地であったり、美味しいメニューを提供していたりする飲食店が、必ず成功するとは限りません。
飲食店の経営状況は、経営者の行動や考え方に大きく左右されます。
今回は、失敗する飲食店経営者の特徴について解説しますので、経営者の方は思い当たる節がないか、自身と照らし合わせてみてください。


○目先の売上ばかり見ている

 

失敗する飲食店経営者の特徴としては、まず“目先の売上ばかり見ている”ということが挙げられます。
例えば、多額の広告費をつぎ込んだり、高級な食材ばかりを発注したりすることで、一時的に売上を確保し、利益率をないがしろにしてしまうというようなケースです。
このような方法で経営を続けていても、一向に利益は増えませんし、急激な客数の増加によって、従業員の数が足りなくなる可能性もあります。

 

○どんぶり勘定をしている

 

失敗する飲食店経営者の特徴には、“どんぶり勘定をしている”ということも挙げられます。
どんぶり勘定とは、細かく計算をせず、大まかに資金の出し入れをすることであり、経営者にとってはあるまじき行動だと言えます。
具体的には、毎月の売上を細かく把握していなかったり、売掛金と買掛金について理解していなかったりするケースです。
このような意識で経営を続けていると、買掛金の支払い時期に売掛金の入金が間に合わなくなり、売上があるにも関わらず、借入をしなければいけない状況にもなりかねません。

 

○従業員を雇用しすぎる

 

失敗する飲食店経営者の特徴としては、“従業員を雇用しすぎる”ということも挙げられます。
例えば、来客の数が急激に増加したときに、経営を回すことだけを考えて、どんどん従業員を増員するといった行動は、飲食店にとって非常に危険です。
従業員を雇用すれば、当然人件費や交通費、まかない代や雇用保険などのコストがかかるため、数が多すぎると、忙しい飲食店でも目立った利益は出せなくなります。
また、飲食店には繁忙期と閑散期があるため、繁忙期に合わせて従業員を雇っていると、閑散期のやりくりがとても難しくなります。

 

○すべての業務を自分で行おうとする

 

“すべての業務を自分で行おうとする”というのも、失敗する飲食店経営者の特徴の1つです。
経営者としての責任感を持つのは良いことですが、多少は従業員を信頼して役割分担をしないと、店舗全体のコントロールが行き届かなくなるおそれがあります。
また、すべて自分で行おうとすると、従業員はなかなか成長できませんし、万が一経営者が身体を壊してしまったら、店舗の経営は完全にストップしてしまいます。

 

○行動力がない

 

失敗する飲食店経営者の特徴には、“行動力がない”ということも挙げられます。
具体的には、何か店舗のためになることをやろうとするものの、もう一歩踏み込めていないといったイメージです。
具体的には、以下のようなことが該当します。

・飲食店のセミナーや勉強会に参加するものの、話を聞くだけで終わってしまう
・周辺のライバル店が気になるものの、特に調査を行わない など

逆に、積極的に行動する飲食店経営者は、ライバルになり得る店舗で食事をしたり、良い食材を見つけるため、農家に直接足を運んだりと、売上や利益に直結するようなことを行っています。
もちろん、忙しくてなかなか時間が取れないという場合もあるかもしれませんが、飲食店の今後を考えるのであれば、リスケをしてでも上記のようなことに時間を割くべきです。

 

○まとめ

 

ここまで、経営に失敗する飲食店経営者の特徴をいくつか見てきましたが、いかがでしたでしょうか?
少しでも自分と被る部分がある経営者の方は、行動や考えを改め、長期に渡って愛され続ける飲食店づくりを目指しましょう。
ほんの少し意識を変えることで、これまで向かい風だった飲食店の経営が、一気に追い風に変わる可能性も十分にあります。