賃料をクレジット決済する場合について

2019年02月26日

クレジット決済①

賃貸物件の賃料を支払う場合、一般的には引き落とし口座での支払いがよく利用されます。

ただ近年は、賃料をクレジット決済する方も増加しています。

賃料をクレジット決済することには、他の支払い方法にはない利点があります。

 

今回はその利点を中心に、賃料をクレジット決済する場合について解説します。

 

 

○賃料をクレジット決済する場合の利点について

賃料をクレジット決済する場合の利点には、主に以下のことが挙げられます。

 

1.ポイントを獲得できる

賃料をクレジット決済すると、利用しているクレジットカードのポイントやマイルなどを獲得できます。

近年はポイント移行ができるクレジットカードも多いため、クレジット決済で貯めたポイントやマイルを、もっと自分が利用するポイントに交換することもできます。

 

また賃貸物件の賃料はランニングコストの中でもかなり高額なため、クレジット決済をすれば一気に大量のポイントやマイルを獲得できるでしょう。

 

2.支払い忘れを防止できる

引き落とし口座で賃料を支払っている場合、口座に現金を預け入れるのを忘れて、いつの間にか賃料が未払いになっているというケースがあります。

 

賃料をクレジット決済する場合、自動的にクレジットカードから賃料分の金額が支払われるため、知らないうちに未払いになっているという状況を防げます。

 

3.他のランニングコストとまとめればさらに便利になる

賃料だけでなく、水道光熱費や携帯電話代などをすべてクレジット決済にすれば、ランニングコストの支払い方法が統一できてとても便利です。

 

また賃料以外のランニングコストもクレジット決済することで、さらに多くのポイントやマイルを獲得できます。

 

 

○賃料のクレジット決済に対応している賃貸物件について

賃料をクレジット決済することによって、さまざまな利点が生まれることは理解していただけたでしょう。

ただ賃料のクレジット決済は、どの賃貸物件でも実践できるわけではありません。

 

当然ながら賃貸物件のオーナー、またはその賃貸物件の管理会社がクレジット決済に対応していないと、賃料をクレジット決済することはできません。

また、賃料のクレジット決済に対応している賃貸物件の数は、決して多くないことも覚えておきましょう。

なぜかと言うと、賃料をクレジット決済する場合、賃貸物件のオーナーの懐に入る賃料が少なくなってしまうためです。

クレジット決済には“決済手数料”がかかるため、入居者が支払った賃料のうち、数%が差し引かれ、残金がオーナーの手元に残ります。

 

つまり賃料のクレジット決済は入居者にとって利点のある支払い方法ではありますが、オーナーにとっては負担が増える支払い方法だということです。

その代り、確実に家賃を回収できるというメリットが有る為、クレジット決済を導入しているオーナーさんもいる、という事なのです。

 

 

○賃料のクレジット決済に対応している賃貸物件は今後も増加しないのか?

現時点ではそこまで数が多くないクレジット決済対応の物件ですが、今後も増加する見込みはないのでしょうか?

結論から言うと、今後は現在より多少増加することが見込まれます。

 

先ほど解説したように、賃料のクレジット決済はオーナーの負担を増加させてしまう支払い方法です。

ただ自動的に賃料が支払われるシステムのため、オーナーは入居者による家賃の滞納リスクを防ぐことができます。

つまり賃料のクレジット決済は、賃貸物件のオーナーにとって利点もある方法であるため、今後多少は増加することが見込まれるということです。

 

賃料の滞納を恐れていないオーナーなどそうはいないため、利点に気付いたオーナーが少しずつクレジット決済対応の物件を提供し始めるでしょう。

 

 

○まとめ

賃料をクレジット決済する場合について、あらゆることを解説しました。

普段からよくクレジットカードを利用する方、またはポイントプログラムを利用する方は、1度賃料のクレジット決済を検討しましょう。

 

ただすべての物件が対応しているわけではないため、利用を検討する際は事前にオーナー、管理会社に確認しておくべきです。