築年数が長い賃貸物件に利点はあるのか?
2019年03月03日
一般的に、築年数が短い賃貸物件は利点が多く、築年数が長い賃貸物件は利点が少ないとイメージされがちです。
では築年数が長い賃貸物件には、実際どんな利点があるのでしょうか?
築年数が長い賃貸物件の欠点も併せて解説しますので、入居する前の知識を身に付けるために参考にしてください。
○築年数が長い賃貸物件の欠点
冒頭でも触れたように、築年数が長い賃貸物件は利点が少ないとイメージされやすいため、まずは欠点から解説していきます。
1.防音性が低い
築年数が長い賃貸物件は、木造または軽量鉄骨造である場合が多く、防音性が低いです。
また遮音性も低いため、外部の音や声が聞こえやすいだけでなく、室内から外に自分の声や生活音が漏れやすくなります。
自分の声が外に聞こえやすいということを考えると、プライバシーに関しても欠点があると言えるでしょう。
2.耐震性が低い
先ほども触れたように、築年数が長い賃貸物件のほとんどは木造、軽量鉄骨造です。
したがって、建物自体の耐震性は低い場合が多いです。
3.設備が古い
築年数が長い賃貸物件には、キッチンやトイレ、洗面所などの設備が古いという欠点もあります。
また古いだけでなく、通常の賃貸物件には存在する設備が設置されていない場合もあります。
○築年数が長い賃貸物件にはこんな利点がある!
では続いては、築年数が長い賃貸物件の利点について解説しましょう。
どうしても欠点が目立ってしまいがちですが、実際はこれだけの利点もあります。
1.賃料が低く設定されている
築年数が長い賃貸物件は欠点が多い代わりに、賃料が低く設定されています。
したがって必要最低限の生活を望む方であれば、築年数が長いことはあまり問題にはなりません。
2.他の物件と比べやすい
築年数が浅い賃貸物件は人気があるため、物件が多く出されていてもすぐに埋まってしまいます。
一方築年数が長い賃貸物件は、物件の数が多いだけでなく、新築物件などに比べてすぐに部屋が埋まる可能性は低いため、他の物件と条件を比べやすくなります。
3.部屋の中はキレイな場合がある
築年数が長い賃貸物件であっても、リフォームされている場合はキレイな部屋に住める可能性があります。
外観や共用部分のクオリティは新築物件に劣りますが、部屋のクオリティだけで言えば、新築同然の部屋に住むことも可能です。
またそのような賃貸物件は、設備が新しいものに入れ替えられていることも考えられます。
4.和の雰囲気を楽しめる
築年数が長い賃貸物件には、ふすまや畳など和の雰囲気を楽しめる設備が充実していることも多いです。
和の雰囲気の方が落ち着くという方にとって、これは大きな利点です。
○築年数が長い賃貸物件に住むべき人は?
ここまで解説した利点と欠点を加味すると、築年数が長い賃貸物件に住むべき人は、以下のような方になります。
1.賃料を抑えたい方
2.和の雰囲気を感じながら生活したい方
3.近い条件の物件と比較して入居する物件を決めたい方
4.設備にこだわりがない方
○アレンジをして生活するのもおすすめ
築年数が長い賃貸物件は賃料が安いケースが多いため、その分部屋のアレンジにコストを費やせます。
したがって築年数が長い賃貸物件でオシャレな空間を作り上げたいという方は、インテリアや雑貨などを利用して、簡単なアレンジを施してみましょう。
例えば、ふすまや畳がある賃貸物件であれば、インテリアをすべて和に統一することで、新築物件にはないオシャレさを演出できます。
○まとめ
築年数が長い賃貸物件には、これだけ多くの利点があります。
したがって、“築年数が長いから”という理由だけで選択肢から外している方は、1度考え直すことをおすすめします。
確かに築年数が長い賃貸物件には欠点が多くありますが、物件の数が多いため複数の賃貸物件を比べやすくなります。
もし入居する場合は、築年数だけで判断せず、内見に行ってその物件の利点を目で確認しましょう。