宅配ロッカーの種類と利点、欠点について
2019年04月12日
近年賃貸物件において重視されている設備の1つに、“宅配ロッカー”が挙げられます。
今回は宅配ロッカー付きの賃貸物件に住んだことがない方に向けて、宅配ロッカーの概要と種類、そして利点と欠点について解説します。
設備が充実した賃貸物件に住みたいという方には、ぜひ目を通していただきたいと思います。
○宅配ロッカーの概要
宅配ロッカーの利点、欠点を解説する前に、まずは概要から解説します。
宅配ロッカーとは、入居者が家にいない場合に、宅配業者が一時的に荷物を入れることができるロッカーのことを言います。
主に賃貸物件の郵便ポスト付近に設置されており、ロッカーのサイズは大小さまざまです。
ではそんな宅配ロッカーには、一体どんな種類があるのでしょうか?
○宅配ロッカーの種類にはどんなものがある?
宅配ロッカーの種類は、大きく分けて“ダイヤル式”と“電気式”の2つに分かれます。
1.ダイヤル式宅配ロッカー
ダイヤル式の宅配ロッカーは、もっとも多く普及しているタイプです。
宅配業者がその場でダイヤルを開けるための番号を設定し、荷物を入れて施錠します。
宅配業者は、この際に設定した番号を不在票などに記載し、入居者の郵便ポストに投函しておきます。
帰宅した入居者は、郵便ポスト内の不在票などに記載された番号を確認し、ロッカーを開けて荷物を受け取ります。
2.電気式宅配ロッカー
電気式の宅配ロッカーは、ダイヤルでロッカーを開けるわけでなく、タッチパネルなどに番号を打ち込んでロッカーを開けるタイプです。
入居者は、個別に持っている開錠番号を使用します。
また中には、入居者がカードキーでロッカーを開けるタイプのものもあります。
○宅配ロッカーの利点について
冒頭で、近年宅配ロッカーがとても重視されている設備だと解説しました。
では宅配ロッカーには、一体どんな利点があるのでしょうか?
1.好きなときに荷物が受け取れる
宅配ロッカーにおける最大の利点は、やはり入居者が好きなときに荷物が受け取れるという点でしょう。
日中に荷物が配達される場合、仕事などの関係でどうしても直接受け取るのは難しくなります。
特に単身者の方は、代わりに受け取ってくれる方もなかなか用意できません。
宅配ロッカーがあれば、いつの時間帯に配達された荷物でも、帰宅するタイミングで受け取れます。
2.時間の自由度が増す
宅配ロッカーには、時間の自由度が増すという利点もあります。
宅配ロッカーがない場合、荷物が配達される時間が分かっていても、必ず家にいないと受け取ることはできません。
宅配ロッカーがあれば、家にいなくても荷物を受け取れるため、配達を待つ時間を別の時間に充てることができます。
3.防犯性が高い
宅配ロッカーに荷物を入れておいてもらうことで、宅配業者と直接会うことがなくなるため、宅配業者になりすました詐欺行為などの被害に遭う可能性が低くなります。
○宅配ロッカーの欠点は?
1.賃料が高い場合が多い
宅配ロッカーがある賃貸物件は、他の設備も充実している可能性が高いため、必然的に賃料が高く設定されやすいです。
2.代金引換、冷蔵・冷凍便は受け取れない
宅配ロッカーで受け取れるのは、基本的にすでに購入費を支払っている常温便の荷物のみです。
その場で購入費を支払う“代金引換”の荷物は受け取れないので注意しましょう。
また入居者がいつ帰宅するかわからないため、鮮度が落ちたり、溶けたりしてしまう冷蔵・冷凍便も宅配ロッカーでは受け取れません。
○まとめ
宅配ロッカーの概要と種類、利点と欠点を解説しました。
入居者にとって宅配ロッカーはまさに利点だらけの設備であるため、多くの入居者が設置されているかどうかをチェックするのも頷けます。
ただ宅配ロッカーを利用したいのであれば、多少賃料や入居費用が高くなることは覚悟しておきましょう。
また好きな時間に荷物が受け取れるとはいえ、すべての荷物を受け取れるわけではないので注意してください。